社長 年頭所感

2019年(平成31年)

1.はじめに

 皆さん,新年あけましておめでとうございます。

 今年のお正月は3ヶ日とも晴天に恵まれ、暖かく穏やかでした。家族で良いお正月をすごされたことと思います。

 

 年頭にあたりまして,今日は、皆様に3つのことをお話しします。「昨年の印象に残っていること」、「健康経営ホワイト500」、「今年の行動目標」の3つです。

 

2.昨年の印象に残っていること

 平成30年を振り返って強く印象に残っていることが3つあります。

 

 1つ目は自然災害です。

 昨年は、地震、台風、豪雨、高潮が次々と発生しました。国土強靭化の必要性を改めて感じた一年でした。中でも、7月豪雨は広島県、岡山県、愛媛県で多くの犠牲者を出しましたが、高知県でも多くの道路や河川が崩壊し、激甚災害に指定されました。

 社員の皆さんには、連日連夜災害対応に尽力をしていただきました。皆さんの献身的な努力に対して心より敬意を表します。

 

 2つ目は、改ざん・偽装問題です。

 森友学園関係の財務省の公文書改ざん、三菱マテリアル、神戸製鋼所、KYB(カヤバ)などによる検査データ改ざんがありました。

 また、日産自動車のカルロス・ゴーン会長による偽装問題が大きなニュースになる中、高知でもショウガの産地偽装がありました。

 改ざんや偽装といった不祥事を起こすと、企業は大きなダメージを受けます。場合によっては倒産を余儀なくされます。

 

 わが社に限っては、誰一人として改ざん・偽装などしていないと確信していました。多分、皆さんも同じだと思います。

 しかし、昨年、過去に行われた業務の中から、改ざん・偽装と言われても仕方がないものが数件発覚しました。

 わが社の品質マニュアルに基づいて真摯にチェックをしていたにも関わらずミスが発生したなら、それは改ざんや偽装ではありません。過失によるミスであり、チェックシステムの不備です。マニュアルを見直すべき問題だと思います。

 ところが、意図的にチェックをせずに成果品を納品したとすれば、それは明らかに債務不履行であり、損害賠償の対象になります。改ざん・偽装と指摘されても仕方ありません。成果品は必ずチェックして納品することを守ってください。

 

 3つ目は、技術士一次試験に7名が合格したことです。7名もの合格は快挙です。仕事が忙しい中で本当によく頑張りました。4年後の技術士二次試験を目指し、今年から準備を進めてください。

 惜しくも不合格となった人は、失敗の原因を反省し、今年こそは合格するよう頑張ってください。また、「一次試験では遅れたが、二次試験ではきっと追い越す」という気概を持って望んでください。

 また、今年こそは何としても技術士二次試験の合格者が生まれるように頑張って下さい。

 

3.健康経営「ホワイト500」

 第一コンサルタンツでは数年前より、社員の健康を考えた経営に取り組んでいますが、今年は健康経営「ホワイト500」を目指します。

 「ホワイト500」とは、経済産業省が平成28年に創設した認定制度「健康経営優良法人」のうち、特に優良な健康経営を実践している企業や団体を顕彰する制度です。平成30年度には541社が認定されています。高知県では、昨年、四国銀行と大旺新洋(株)の2社が認定されました。建設コンサルタントではまだ1社も認定されていません。第一コンサルタンツが全国に先駆けて「ホワイト500」の認定を受けたいと考えています。

 認定を受ける上で、わが社の最大の課題は36協定の厳守です。

 今年の4月1日から「改正労働基準法」が施行され、長時間労働の上限規制と罰則規定が運用されます。

 昨年のように甚大な自然災害が起こり、厚生労働省から労働基準法第33条の例外規定を適用する通達が出されれば別ですが、それ以外は36協定で決めている月最大75時間、年630時間を厳守しなければなりません。

 働き方を改革し、生産性を向上させる取り組みが不可欠です。皆様の協力をお願いします。

 

4.平成31年の行動目標

 昨年の行動目標は、「時を守り 場を清め 礼を正す」としていました。これも引き続き行動目標にしたいと思っていますが、今年はこれに「公明正大」を加えます。

 公明正大とは、端的に言えば「嘘をつかない。正直である」ということです。人間には、「少しでもよく見られたい」「自分の立場を危うくするものは見せたくない」という気持ちがあります。これは人間の本能的なものです。だから嘘をつきたくなります。しかし、嘘をついて誤魔化すと問題の本質が見えなくなります。正直に問題点を表に出せば、皆で知恵を絞って解決策を練ることができます。

 今年は改正労働基準法が施行されます。ホワイト500へ挑戦もします。「公明正大」でなければどれも上手くいかないと思います。また、ミスの発生を防ぐこともできません。

 第一コンサルタンツの社員は、「正直で、絶対に嘘をつかない」。これを社風にしたいと思っています。

 

5.最後に

 来年の4月30日で「平成」が終わり、5月1日から新しい元号が始まります。平成30年度も残り3ヶ月ですが、創立55周年に相応しい結果が得られるように頑張りましょう。

 2019年が皆様にとりまして、幸せの多い年になることを祈念して年頭の挨拶とします。 

2018年(平成30年)

1.はじめに

 新年明けましておめでとうございます。

 今年のお正月は3ヶ日とも晴天に恵まれ、暖かく穏やかでした。家族で良いお正月をすごされたことと思います。

 

 お正月には年賀状をいただき、ありがとうございました。今年の私の年賀状は大失敗でした。ネットで注文したのですが、「平成30年元旦」という文字を入れるのを失念していました。また、皆さんにメッセージを書きたかったのですが、写真用ハガキにしたためそれができませんでした。誠に失礼しました。

 

 皆さんからの年賀状には、今年の抱負を書いたものがたくさんありました。

「技術士取得に力をいれていきます」「今年こそ成果を出します」「道路2人、鋼構造及びコンクリート1人の筆記試験合格目指します」「今年は3D部門の受注拡大と採算ベースに乗せることを目標に頑張ります」「55周年に相応しい年になるよう頑張ります」「20億円目指して今年も頑張ります」

 このように強い決意のこもった年賀状をいただくと、とても頼もしく思います。

 

2.絵馬

 これから3つのことについてお話をさせていただきます。

 1番目は絵馬についてです。

 「念ずれば花ひらく」という言葉があります。「このようになりたい」「こうしたい」と強く思うと、不思議とその願望は叶います。

当社では、平成21年から毎年、全員にその年の抱負を絵馬に書いてもらい、それを土佐神社奉納しています。

 今年も絵馬を準備していますので、1年の目標を書いてください。目標は、神様にも分かるように具体的に、例えば「技術士合格」「結婚」のように書くと念願が叶う確率が高くなります。

 土佐神社には全員で行って参拝するのが良いのですが、今年は係長以上50名で参ります。来年からは全員で参拝しても良いと思っています。

 

3.経営理念

 2番目は、当社の経営理念についてです。経営理念とは、ビジョンのことですが、会社が目指す方向を明文化したものです。

 当社の経営理念は、「社員よし、顧客よし、地域よし」です。

「社員よし」とは、社員が物心両面の幸せを感じられ、第一コンサルタンツの社員で良かったと思えるということです。「顧客よし」とは、発注者から最良のパートナーと思っていただけ、第一コンサルタンツに頼んで良かったと思って貰えるということです。最後の「地域よし」とは、地域の人たちから頼りにされ、第一コンサルタンツが来てくれて良かったと思って貰えるということです。このような会社を目指すというのが、当社の経営理念であります。

 

 今年は、当社にとって創立55周年という節目の年に当たります。社員の皆様にも、発注者の方々にも、そして地域の人々にも当社の経営理念をこれまで以上に実感でき、「第一コンサルタンツは、なんと素晴らしい会社なのだろう」と思っていただけるような年にしたいと考えています。

 

 具体的には、次の二つのことを考えています。

 一つは、5月に全社員で3班に分かれてヨーロッパへ行きます。1班はイタリア、2班はフランス、3班はドイツです。いずれも4泊6日のハードなスケジュールになっています。ヨーロッパに行くには最低8日は欲しいのですが、4泊6日が福利厚生で認められる限界です。家族については半額を会社で負担して欲しいという要望がありましたが、家族は福利厚生の対象外ですので認めることはできません。

 

 経費は一人当り40万円です。100人行くと4,000万円の費用がかかります。旅行の主たる目的は社員研修ですので、参加者全員にレポートを書いてもらいます。伝統あるヨーロッパの文化や芸術、技術に触れ、今後の仕事に活かしてくれることを期待しています。

 

 二つは、当社の株式を社員に無償で譲渡するということです。現在、会社が発行している株式は、39,000株あります。9,500株は役員と社員が持っていますが、29,500株は第一コンサルタンツが持っています。いわゆる金庫株です。社外の人が持っていたものを会社の金で買ったので金庫株となっています。

 

 私は、社員全員が株主になるのが理想的だと思っています。会社が破綻すれば株券は紙くずになりますが、業績が伸びれば配当金が株主に支給されるし株価も上がります。努力をすればしただけ報われるので、社員に働きがいができます。

 

 平成22年から社員でも株を持つことができるようにしたのです、現在の株主は役員・社員合わせて30名に留まっています。原因は、経済的に株を買う余力がないのだと聞いています。

金庫株は社員の汗の結晶です。社員の共有の財産だと思っています。しかし、金庫の中で眠らせておいては何の価値もありません。紙くず同然です。

 

 そこで、金庫株の一部を勤続年数5年以上の社員を対象に、無償で譲渡したいと考えています。何株譲渡するか、それをどのように配分するかは未定です。取締役会で検討し、株主総会の決議を得なければなりません。

 

4.平成30年の予想

 3番目は、平成30年度がどのような年になるかについて、期待も込めて述べてみたいと思います。

 わが社は、平成25年度に受注を5億8千万円、売上を3億8千万円伸ばしました。なぜ1年でこんなにも伸ばせたのでしょうか。

 

 理由は3つあります。1つは、平成24年12月の笹子トンネル事故を契機に道路施設総点検が大量に発注されたこと。2つは、四国一を目指し受注20億円を達成するという大きな目標があったこと。3つは、「第一さんの頼みなら」と言って協力してくれる会社がたくさんあったこと。どれ一つ欠けても達成できませんでした。

 

 今年も平成25年度と似た特需を期待できます。高知県の砂防基礎調査の予算が、平成29年度より3倍多い34億円つきました。業績を飛躍的に伸ばせるチャンスです。今からその準備を整えるようお願いします。

 来年度は、5年に1回の橋梁点検が一巡する最後の年度になります。こちらの方も今年度以上の受注を期待しています。

 

 新しい分野としては、3D計測チームのドローンと3Dスキャナーを活用した業務の受注、技術開発部と日建リース工業とで橋梁用足場を共同で開発を進めることが決定しています。

 当社の将来を担うビジネスに発展することを期待しています。

 

5.おわりに

 会社の発展は社員の成長に掛かっています。社員一人ひとりが成長すれば、会社は発展します。今年こそは、技術士、技術士補、測量士をはじめ、資格試験に合格するようにお願いします。

 年度末にかけて益々忙しくなりますが,残業時間が36協定で決めている月80時間、年間660時間を厳守するよう な工夫と努力を引き続きお願いします。

 

最後になりますが、平成30年が第一コンサルタンツの飛躍の年になると共に、皆さんにとって素晴らしい1年になりますことを祈念しまして念頭の挨拶とします。

 

2017年(平成29年)

 新年あけましておめでとうございます。

 仕事始めに当たり年頭のご挨拶を申し上げます。

 今年のお正月は,3ヶ日とも暖かく,穏やかでした。家族で良いお正月を過ごすことができたことと思います。

 

 お正月には年賀状をいただきありがとうございました。「技術士資格を目指します」「一段階上の仕事を目指します」「一日一生という気持ちで取り組みます」「昨年の経験を生かして精進します」といった決意が書かれた年賀状もあり,大変頼もしく感じました。

 今年の絵馬に書かれている言葉を見ても、皆さんが今年にかける意気込みを感じ、とても頼もしく嬉しく思いました。

 

 今年の6月が来れば,私が社長に就任して丸10年になります。反省の意味を込めて,当時を振り返ってみたいと思います。

 

 私は平成19年の6月に社長に就任しました。公共事業は平成10年をピークに毎年減り続け,高知県の平成19年度の建設事業予算はピーク時の1/3まで落ち込み,高知県を代表する建設会社が次々と経営破綻をしていました。

 

 わが社の受注量も年々減少し,ピーク時の1/2程度まで落ち込み,原価率が80%を超え,会社の経営は危機的状態になっていました。

 会社の将来に絶望した何人かの社員は会社を去って行きました。期待していた社員たちでしたので本当に辛い、悔しい思いをしました。

 第一コンサルタンツを「仕事があり,社員に笑顔があり,未来がある」そんな会社になんとかしたいと強く思いました。

 

 具体的な方策があったわけではありません。これは私の強い願望でした。

 社員の皆さんは,私の予想していた以上に頑張り期待に応えてくれました。目標達成に向けて必死に頑張ってくれました。そのお陰で,昨年度の受注額は19億円を達成しました。当時の2倍以上です。一昨年には新社屋も建てることができました。

 平成22年度以降は無借金経営を続けています。誰もが認める優良企業となりました。

 しかし,わが社が目指す日本一は,まだはるか彼方にありますが、諦めることなく目標に向けて努力を続けなければと思っています。

 

 今年の絵馬に何を書こうかと随分と迷いました。迷った末に「日々改善」と書きました。これは私の決意でもあるのですが,是非,皆さんにも心掛けていただきたいと思っています。

 今日一日を反省し,どうすれば良かったかを考えるようにしていただきたいと思います。

「昨日より今日,今日より明日」と日々改善,日々実践を積み重ねて行けば,1年,2年,10年経つと,大きな改革ができます。

 小さな日々の改善,工夫の積み重ねこそが成功の秘訣です。

 

 平成29年は第一コンサルタンツが日本一に向けて躍進する年にしたいと考えています。

 コンサルタントは人材次第です。優秀な人材を確保する,優秀な人材を育成することに尽きます。今年は,これまで以上に人材の確保と育成に力を注ぎます。

 皆さんがこんな講習会に参加したい,こんな展示会に行きたい,こんな本を買いたいなどの要望があれば遠慮なく言って下さい。

 社員が成長することであれは,会社は思い切って投資をします。

 

 もう一つ重要なことがあります。

 それは時間外労働です。電通の女子社員の過労自殺をきっかけに,超過勤務が大きな社会問題になっています。

 法律違反をする企業に対しては厳しい社会的制裁が加えられます。わが社にとっても他人事ではありません。

 

 残業問題を考えるときに,頭に浮かぶのがパーキンソンの法則です。

「仕事の量は,仕事をするのに与えられた時間がある限り増える」というものです。

 どうすれば残業を減らすことができるのか真剣に考えて下さい。

 年度末にかけて益々忙しくなると思います。20時までに,遅くても22時までには退社するように工夫して下さい。

 

 最後になりますが、平成29年が皆さんにとって大きく成長する年となりますよう心よりお祈り申し上げまして,私の年頭の挨拶といたします。

2016年(平成28年)

新年あけましておめでとうございます。

今年の正月休みは8連休でした。それぞれ家族の皆さんと一緒に楽しいお正月を過ごされたことと思います。

仕事始めの今日は、「第一コンサルタンツの社訓」と「今年の夢」についてお話しをさせていただきます。

 

 

◆ 第一コンサルタンツの社訓

 

第一コンサルタンツは、今年、創業53年目を迎えますが、目標は100年企業です。

南海地震が30年以内に70%の確率で起きると言われていますので、100周年を迎えるまでには必ず地震が来ます。このため、南海地震にも耐えられる社屋を新築しました。

 

しかし、社屋は立派でも、人材が育たなければ会社は滅びます。

「1年先を考えるなら種をまけ、10年先を考えるなら木を植えよ、100年先を考えるなら人を育てよ」という諺があります。

会社の成長を支えるのが人材です。人材育成には、これまで以上に力を注いでいきます。

人材育成においては、単に技術を磨くだけではなく、人間性に優れた技術者を育成することが重要です。

 

皆さんには、「さすが第一コンサルタンツの社員だ」「立派だ」と言われるような人になってもらいたいと思っています。

そのような思いで「社訓」を作りました。研修室の入り口の壁に、「情熱、謙虚、誠実」と書いた額縁を掲げてあります。

皆さん、毎日見ていると思いますが、情熱、謙虚、誠実の意味について考えたことがあるでしょうか。

 

「情熱」とは、やる気です。やろうと決めた事は何が何でもやり遂げるという熱意です。

パナソニックの創業者である松下幸之助は、次のように言っています。

「成功した理由を一つだけあげよと言われれば、それは情熱だ。如何に才能があっても知識があっても情熱がなければ絵に描いた餅に等しい。熱い情熱があればこそ、何を成すべきかを思いつく」

 

「謙虚」とは、自分は未熟者だと思い、誰からでも素直に学ぼうとする気持ちを持っていることです。どんな人の意見にも素直に耳を傾け、「意見をくれてありがとう」という感謝の気持ちを持っていれば、たくさんの友達ができ情報が集まってきます。反対に横柄な言葉使いや人を見下すような傲慢な態度をしていると、人は離れていきます。

 

「誠実」とは、些細な約束でもキチンと守る、嘘をつかない、裏切らないということです。

わが社の産業医になってもらっている濱口理沙先生のお父さんは青山茂樹さんといいます。大津に青山整形外科を開業しています。ここの待合室はいつも40人から50人の患者で溢れています。患者さんに対して青山先生の対応がとても誠実だからです。

 

青山整形外科ではありませんが、「予約しておいて連絡もせず来なかったり、時間に遅れたりするのは、決まって第一コンサルタンツの社員だ」という話を聞いたことがあります。悪い噂はすぐ誇張されて広がります。気をつけて下さい。

第一コンサルタンツの社員であるということを意識し、「情熱、謙虚、誠実」を常に頭におて、仕事以外においても行動してください。

 

 

◆今年の夢

 

私はこれまで、「大手コンサルタントに負けないような立派な社屋を建てたい」と思っていました。その夢は昨年実現しました。

 

今、考えていることは2つあります。

昨年から橋梁点検装置の技術開発と、現場調査へのドローンの活用に関する検討を始めています。

私の夢はこれを今年中に完成させ、日本全国に、そして東南アジアにも普及させることです。これが1つの夢です。

 

維持管理の国内市場は、今後15兆円規模にまで成長すると言われています。第一コンサルタンツにとって大きなビジネスチャンスです。

技術開発は、日常業務と平行して行わなければならず、いままで以上に大変と思いますが、何卒よろしくお願い致します。

 

2つめは、福利厚生の充実です。この点でも日本一を目指したいと思っています。

「駐車場を兼ねた運動場」を作ること、社員が結婚しても安心して働くことができるように「事業所内保育施設」を作ることを考えています。

 

社員旅行は2年続けて国内旅行であったので、今年は海外に行きたいと思っています。また、創立55周年となる平成30年には、社員全員でヨーロッパに行きたいと考えています 。

 

今年の絵馬に私は、「勇往邁進」と書きました。リスクを恐れることなく夢の実現に向けてひたすら前進するという決意表明です。

皆さんのご協力をどうぞよろしくお願い致します。

 

 最後に、平成28年は、皆さん一人ひとりが大きく成長する年となりますことを祈念しましたし上げまして,私の年頭の挨拶といたします。

 

2015年(平成27年)

不撓不屈の精神で日本一を目指しましょう

 

社員の皆さん、新年あけましておめでとうございます。

 

今年は、わが社にとりまして大きな節目の年になります。秋までには念願の新社屋が完成します。これを起爆剤に業績を大きく飛躍させたい、そのような年にしたいと念願しています。

 

第一コンサルタンツは、社員の皆さんの努力によりまして順調に業績を伸ばしております。その結果、皆さんにボーナスを支給できるようになり、また、社員旅行にも行けるようになりました。そして、悲願でありました新社屋建設という夢も実現間近となってきました。

 

現在、順風満帆にいっているのですが、こうしたときには思わぬ落とし穴が待っているものです。気を引き締める意味で少しお話をさせていただきます。

 

我が社は、一昨年、創立50周年を迎えました。次なる目標は「100年企業」ですが、100年企業となるためには大きなリスクが2つ考えられます。

 

1つ目は、南海地震です。今後30年のうちには70%という高い確率で巨大地震が来ると予想されていますが、これに対しては、新社屋を完成させることで対応できると思っています。

2つ目は、私たちの心の問題です。地震以上に怖いと思っています。

 

昔からよく言われていることですが、「本社ビルを建てると会社は傾く」いうジンクスがあります。私たちは何も変わっていない、これまでと同じように行動していると思っても世間の人たちはそうは見ません。同業者からは、ねたみやひがみが出てきます。

 

少しでもミスをすると、「第一は変わった。手抜きをし出した。あんな立派な建物を建てたのだから金に困っているのだろう」「態度が横柄になってきた」という根も葉もない噂を立てられることになるとも限りません。

「実るほど、頭を垂れる稲穂かな」という諺がありますように、今まで以上に謙虚に、そして仕事は丁寧にするように心掛けてください。

 

100年企業になるには、「カキクケコ」が大事だと言われています。

「カは感謝、キは勤勉、クは工夫、ケは倹約、コは貢献」です。「感謝、勤勉、工夫、倹約、貢献」これを肝に銘じて行動するようにいたしましょう。

第一コンサルタンツにとって依然として強いフォローの風が吹いています。今年は地震対策、社会資本ストックの維持管理、斜面防災などに加えて、新しく地方創生、「まち・ひと・しごと」創生のための地方交付金4200億円が予算化されることになりました。

 

会社が、日本一に向けて飛躍できる大きなチャンスです。

「努力をする者は夢を語り,怠る者は不満を語る」という言葉があります。皆さんと一緒に、日本一という大きな夢に向かって不撓不屈の精神で挑戦していきましょう。

 

最後に、平成27年が皆さん一人ひとりにとって実り多い素晴らしい一年となりますよう心よりお祈り申し上げまして、私の年頭の挨拶といたします。

 

平成27年1月5日 社長 右城 猛

 

2014年(平成26年)

 新年あけましておめでとうございます。年頭に当たりまして,平成26年がどのような年になるか,会社は何をするのか,私が考えていることをお話しさせていただきます。

 

 平成25年を振り返って見ますと,昨年は第一コンサルタンツの創立50周年という大きな節目の年でありました。50周年にふさわしい出来事がいくつかありました。

 1つは,受注額が11月の段階で、平成11年に記録した14億7千万円を突破したということです。3月末には18億円に届くと思います。

 2つ目は、社屋移転です。東日本大震災があった後、5年以内に津波が来ない場所に社屋を移転すると宣言しました。昨年9月末に移転場所が見つかり、予定通り平成27年には新社屋が完成させる見込みが立ってきました。

 3つ目は,50周年事業です。台湾旅行,記念誌の発行,そして記念式典・記念祝賀会を盛大に執り行うことができました。

  「創立50周年までに四国一になる」「5年以内に社屋移転をする」という目標を立て,社員が一丸となって努力をしてきた結果であります。「必ずやる」「できるまでやる」という「熱意」と「執念」で取り組めば,不可能なことはありません。

  平成26年は第一コンサルタンツが,日本一に向けて大きく飛躍するスタートの年にしたいと考えています。

 

 今後数年間は,コンサルタントの業務量が増えると予想されます。昨年,安倍政権は,「財政出動」「金融緩和」「成長戦略」という「3本の矢」の経済政策を行いました。この影響で,われわれの業界は,これまで経験をしたことがないほど多くの仕事に恵まれました。

 安倍総理は,20年近く続いてきたデフレから脱却し,強い日本を取り戻すため引き続き積極的な経済政策に取り組むと年頭の所感で明言しています。

 今年は,道路ストック総点検の仕事が残っています。橋梁の長寿命化対策,南海トラフ巨大地震対策の仕事はまだまだ続きます。東日本大震災の復興,2020年度の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けての準備もあります。少なくても今後5年間は公共事業に恵まれると予測されます。

 建設コンサルタントにとって,これまで経験したことがないほど強いフォローの風が吹いています。この風に上手く乗れば,日本一も夢ではなくなります。

 

 業界ナンバーワンになるとお題目を唱えることは大切ですが,それだけでは夢は実現しません。社員一人ひとりが,それぞれの分野や立場で,「あの人は四国一だ」あるいは「日本一だ」と他人から言われるようにならなければなりません。私は日本一と言われる社長を目指し,率先垂範,粉骨砕身努力をする決意です。「必ずやる」「できるまでやる」という「熱意」と「執念」があれば,必ずなれます。みんなで頑張りましょう。

 

 平成25年度はあと3ヶ月ですが,これまで経験したことがないほどたくさんの仕事を処理しなければなりません。2年後の社屋移転に向けての準備もしなければなりません。

 会社が日本一に向けて飛躍できるかどうかの大きな正念場の年となります。社員全員で協力あって頑張り抜きましょう。そして,あのときは苦しかったが頑張って本当に良かったと言えるような悔いのない一年にしましょう。

 

 年々巨大化していますが,今年も絵馬を準備しています。社員全員が今年の抱負や決意を書いて下さい。幹部が揃って土佐神社に参拝し,奉納して参ります。

  最後に、平成26年が皆さん一人ひとりにとって、実り多き素晴らしい一年となりますよう心よりお祈り申し上げまして,私の年頭の挨拶といたします。

 

平成26年1月6日 社長 右城 猛 

2013年(平成25年)

  新年あけましておめでとうございます。

 年頭に当たりまして,平成25年が第一コンサルタンツにとってどのような年になるか,会社

は何をするのか,私が考えていることをお話しさせていただきます。

 

■公共事業復活元年で業績飛躍

 今年は「公共事業復活元年」になります。

 戦後の日本は,公共事業による社会資本整備によって奇跡的な高度経済成長を遂げました。しかしバブル経済の崩壊後,長期的なデフレ不況が続き,財政が悪化する中で「公共事業は無駄」と言われるようになりました。「コンクリートから人へ」というスローガンが受けた時期もありました。ところが,2011年3月11日の東日本大震災を契機に,世間のムードは一変しました。「公共事業が日本を救う」とまで言われるように大きく変わってきました。

 昨年の12月16日の衆議院総選挙では,「国土強靱化」を政権公約に掲げた安倍総裁率いる自由民主党が圧勝しました。安倍内閣では,内閣官房参与に「国土強靱化」の提唱者である京都大学土木工学科の藤井聡教授を任命しています。国土強靱化計画を強力に推進させるための大きな決断だと思います。

 国土強靱化というのは,『今後10年間で200兆円の公共投資を行って,巨大地震に襲われても致命的なダメージを受けない強くしなやかな国土をつくるということです。東日本で巨大地震が起きると,その10年以内に首都直下型地震が,20年以内に南海トラフ巨大地震が起こる可能性があることが歴史的に分かっているためです。それと同時に,公共投資で景気を浮揚させ,デフレ不況から脱却し,GDPを現在の400兆円から900兆円まで拡大させる』という壮大な構想です。

 2月には10兆円規模の大型補正予算が組まれ,そのうちの3兆円は公共事業関係と言われています。また,平成25年度予算では,24年度に4.6兆円まで減っていた公共事業関係費を平成21年度の7兆円規模に戻すと言われています。

 今年は,コンサルタント企業にとって受注を拡大させる又とないチャンスの年となります。このチャンスを何としても掴み,業績を大きく飛躍させたいと考えています。

 

■老舗企業へ向けてスタートの年

 今年は第一コンサルタンツが創立50周年を迎える記念すべき年でもあります。

 コンサルタントでは,当社の他に大日本コンサルタント,四国では香川県の五星が50周年を迎えます。徳島の四国建設コンサルタントは昨年,愛媛の芙蓉コンサルタントは一昨年50周年を済ませています。

 100年存続すれば老舗企業と呼ばれますが,100周年を迎えることができる企業はわずか0.2~0.3%と言われています。普通にやっていれば今後50年も生き残ることはできません。

 老舗企業に共通している点を3つ挙げますと,

 1つは情熱です。社長から社員の末端までが目標に向け、情熱を共有しているということです。

 2つは謙虚です。慢心,傲慢が企業発展の妨げになることを自覚し,「実るほど頭を垂れる稲穂かな」とならなれければなりません。

 3つは誠実です。誠のない企業が発展したためしはありません。

 「第一コンサルタンツの社員は,情熱があり謙虚で誠実ですね」とお客様から言われるようになって下さい。

 今年は,創立50周年記念事業の一環として,5月か6月に台湾旅行,11月29日には記念式典と祝賀会を予定しています。単なる記念行事とするのではなく,記念事業を通じて人間性を磨き社員の絆を高め,100周年に向けてのスタートの年にしたいと念じています。

 

■本社移転の準備

 東日本大震災の後,5年以内に本社を安全な場所に移転することを公表しました。今年は会社の移転先を決め,新社屋の具体的な青写真を皆さんに提示できるようにしたいと考えています。

 昨年の12月10日に高知県が公表した南海トラフ巨大地震のシミュレーション結果によると,第一コンサルタンツは震度7の揺れが3分間続き,30分から40分後に津波に襲われ2~3m浸水します。

 現在の第一コンサルタンツが建っている場所は,元々は沼地です。地震で液状化します。しかも建物の基礎には杭を打っていませんので大きく傾斜すると思われます。震災後に事業を継続することはできなくなります。

 高台に移転すれば地震対策は容易です。しかし,皆さんの日頃の通勤が不便になります。そこで,高台でなくても地震や津波,液状化に対して安全な社屋を,できるだけ今の会社に近い場所に新築することを考えています。

 社屋を新築すると言うことは滅多にありません。安全なだけでなく,これが我々の職場であると誇れるような会社を作りたい。また,地域住民の皆様の津波避難場所としても機能するような構造にしたいと考えています。地域社会に貢献するような会社でなければ,老舗企業にはなれません。

 

■悔いのない一年に

 社員全員で知恵を出し,地域からも愛される素晴らしい会社にしたいと思います。

 今年は昨年以上に忙しい年になりますが,一緒に頑張って下さい。そして,あのときに頑張って良かったと思えるような悔いのない一年にしましょう。

  年々巨大化していますが,今年も絵馬を準備しています。社員全員が今年の抱負や決意を書いて下さい。幹部が揃って土佐神社に参拝し,奉納して参ります。

 平成25年が皆さんにとって良い年になることを祈念いたしまして,年頭の挨拶といたします。

【第一コンサルタンツ仕事始めの挨拶 2013年1月7日】

2012年(平成24年)

 社員の皆さん,あけましておめでとうございます。

 皆さんと一緒に新年を迎えられるのは,会社の仕事が順調に行っているためであり,社員,協力会社,そして発注者の皆様方のお陰であります。皆様方に心より感謝申し上げます。

 

 平成23年を振り返って見ますと,1月の新燃岳の噴火,3月11日の東日本大震災,9月の台風12号紀伊半島豪雨災害など災害一色の年でした。中でも東日本大震災は想像を絶するものでした。死者・行方不明者を合わせて2万人の犠牲者がでました。高知県人にとって,これは他人ごとではありません。被災者の皆さんに少しでも役立てばという思いで,当社からも100万円の義援金を出させていただきました。

 

 6月には,「宮城県を元気にする高知応援隊」に加わり,私を含め14名の社員の皆さんと一緒に宮城県へ行き,避難所での炊き出し,津波で被災した民家の泥だしなどのボランティア活動,津波被害調査をして参りました。この経験は,当社にとって大きな財産になったと思います。

 

 社内に目を移しますと,平成23年度国土交通行政関係功労者表彰式で,中村河川国道事務所の「平成22年度中村管内歩道測量設計業務委託」が局長表彰に,土佐国道事務所の「平成21年度 越知道路実施測量設計業務委託」と高知河川国道事務所の「平成22年度波介川河口導流事業用地調査業務(その1)」が事務所長表彰に輝きました。

 

 その一方で,大きなトラブルが次々と起きました。1月と2月は「はりまや一宮線」の会計検査問題があり,その対策に追われました。また,以前に納品していた国道195号の地下道の設計で,工事発注後にミスが発覚し,高知土木事務所から文書注意がありました。

 その後も高知中央西土木事務所の谷地日下線,土佐国道事務所の越知道路,高知河川国道事務所の用地補償でミスがありました。中村河川国道事務所では,工事発注後にボックスカルバートの配筋ミスが発覚しました。中筋川総合開発工事事務所では5月に,同業他社の電子入札問題で当社にも談合疑惑がかけられ,事務所に呼びつけられて事情聴取を受けるということがありました。

 

 12月19日には高知市で,協力会社の社員が運転していた橋梁点検車が,「エール薬局医大前店」の敷地内で方向転換していて電話の引き込み線を切断するという事故がありました。

 いずれのミスも幸い,大事に至ることなく乗り越えることができましたが,一歩間違えれば大変な事態になるところでした。

 

 指名停止処分を受ければ,長年にわたって築き上げてきた信用が一瞬にして吹き飛ぶだけでなく,会社は危機的状況に追い込まれます。会社倒産という最悪の事態もあり得ます。

 今回のミスは,「部下や下請け会社に任せきりでチェックがされていなかった」「無断で民地に入った」といった初歩的なミスでした。少し気をつければ防ぐことができたはずです。今回のようなミスは二度と起こしてはなりません。

 

 もし,ミスが発覚したら,些細なミスであったとしても個人で処理するのではなく,会社として組織的に誠意をもって素早く対応することが大事です。そのためには,日頃から「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」を習慣づけておくことが肝要です。

 ミス対応で特に感じたことは,会社の信用や人脈が如何に大切であるかということでした。長年にわたって築き上げてきた信用と人脈に助けられたように思います。

 

 昨年は発注者の信用をだいぶ落としました。今回のミスを糧にして信用を高めていってください。

 昨年,品質マニュアルを当社の業務に合うように全面的に書き直しました。そして,品質管理室を設置すると共に,倫理委員会も新たに設けました。

 

 今年は,昨年の反省を踏まえて,①成果品の品質確保,②企業倫理と安全教育の徹底を図ると共に,③将来の発展を見据えた新しい技術分野への進出,④プロポーザル・総合評価による受注体制の強化,⑤残業時間の軽減や南海地震対策などの職場環境改善を重点課題として取り組んでゆきます。

 現在は,動乱の時代と言われています。いろいろな仕組みが大きく変わろうとしています。これは当社にとって,飛躍できるチャンスです。

 

 当社の当面の目標は,平成25年の創立50周年までに受注額で四国ナンバーワンを達成することです。第一で12億円,ロイヤル,日本プロテクトを合わせて17億円が目標です。

 残された日数は,2年あまりとなりました。今年は四国一に向けて大きく加速する年と考えています。思い切りアクセルを踏み込みます。一丸となって頑張りましょう。

 今年も,用地課の田中技査が巨大絵馬を準備してくれています。今年の抱負を書いて下さい。この後,幹部が揃って土佐神社に参拝し,奉納して参ります。

 最後になりましたが,本年が皆さんにとって良い年になることを祈念いたしまして,私の年頭の挨拶といたします。

平成24年1月4日

社長 右城 猛

 

2011年(平成23年)

 皆さん,あけましておめでとうございます。

 

 昨年は,「コンクリートから人へ」の方針により,公共事業が大幅に削減されました。しかし,全社員が危機感をもって取り組んだことで,受注額は12月末で7.6億円となり目標の7.5億円を突破しました。皆さんの努力に心から感謝申し上げます。

 

 昨年は,交通量調査やOD調査,労務調査,橋梁点検など調査業務をたくさん受注することができました。このため,社員の皆さんには例年以上に苦労をおかけしました。

正月の2日には,24時間の交通量調査がありました。6名の女性を含む45名の社員の皆さんには,大変なご無理をお願いしました。

 

 また,年末には「はりまや一宮線橋梁」が会計検査で指摘を受けました。もしも,設計不適切ということになれば,大変な事態になります。何としても会計検査を乗り切る必要がありました。このため,矢野課長,山岡係長,水田係長,矢田主任には年末,そして元旦にも出社していただき,説明用の資料の準備をしていただきました。

 せめてお正月だけは家族揃ってゆっくり過ごしたいと考えていたことと思います。本当に皆さんには苦労をおかけしました。改めて心より御礼を申し上げます。

 

 会社が成長すれば,それに伴って難しい仕事が入ってきます。このため、私たちには高い技術力が要求されます。また、大きなトラブルのリスクも増えて参ります。

 これまで以上にホウレンソウ(報告・連絡・相談)を徹底し,個人で対応するのではなく,組織的な対応をするように心がけて下さい。

 

 会社としましては、社員のスキルアップには,これまで以上にいろいろな支援をしてゆくつもりですが,外部からもスキルの高い人を採用していきます。

 11月の朝礼でも紹介しましたが、鍛冶清史(かじきよふみ)さんが、今日から社員として調査部調査課で勤務していただきます。これまで,さくら情報システム(株)という売上高190億円,社員数1100名の大企業で活躍されていました。

 

 鍛冶さんは,S46年1月6日生まれです。あと2日で40歳です。当社の大きな戦力になっていただけるものと期待しています。

 2年前から皆さんに年頭の抱負を絵馬に書いていただいています。今年も,用地課の田中技査と原田係長に絵馬を作ってもらいましたので,今年の抱負を書いて下さい。この後で,土佐神社に参拝し,奉納して参ります。

 

 私が社長に就任して4年目の正月を迎えます。年頭の挨拶で毎年言っていることがあります。「第一コンサルタンツを四国一にする」という夢です。

 決して不可能な夢ではありません。社員一人一人が,毎日わずか0.1%で結構ですのでスキルアップをしていただければ実現できます。

 たったの0.1%です。日々0.1%の成長を3年間続けるとスキルは3倍になります。10年間続ければ38倍になります。

 

 今年は卯年ですが,亀のように休むことなく、毎日一歩ずつ前に進むことが大事です。

現在は,動乱の時代と言われています。何が起こるか分かりません。しかし,社員一人ひとりが精進し,一丸となって取り組めば恐れることはありません。どのような難しい問題が起きようとも必ず乗り越えることができます。難問を乗り越えた先には,四国ナンバーワンも見えてきます。全員で力を合わせ,この1年を頑張って参りましょう。

 

 最後になりましたが,本年が皆さんにとって最高の年になることを祈念いたしまして,私の年頭の挨拶といたします。

平成23年1月4日

 

2010年(平成22年)

 皆さん,あけましておめでとうございます。昨年はご苦労様でした。年末は30日まで仕事に来られた方もあったようですが,皆さんの努力に本当に感謝しています。

 

 年頭にあたり,一言ご挨拶を申し上げます。

 1年前に,皆さんに年頭の抱負を絵馬に書いていただきました。目標が達成できた方,まだ道半ばの方もいると思いますが,今年もまた絵馬を準備していますので,抱負を書いてください。

 

 私の好きな言葉に「念ずれば現ず」というのがあります。今の自分があるのは,過去に自分が念じて行動した結果の現れである。将来,自分がどのようになりたいかを念じて行動すれば,その思いは実現するという意味です。

 

 第一コンサルタンツが四国の中で今の地位にあるということは,私たちのこれまでのやり方が,県内コンサルタントに比べて優れていた。しかし,四国建設コンサルタントやフジタ建設コンサルタントには及ばなかった。その現れであるということです。

 私は,第一コンサルタンツを四国ナンバーワンにすることを目標に掲げていますが,そのためには,会社の体質や技術力をそれにふさわしいように変えていかなければなりません。

 まずは私自身が,社長として四国ナンバーワンになるように変わらなければならないと思っています。このような思いで,昨年の絵馬には「変革」と書きました。

 

 しかしながら日々の雑務に追われてしまい,気がついたら一年が終わっていました。具体的に何をどのように変えるのかを明確にして取り組むべきであったと反省しています。今年も諦めることなく変革に取り組みますので皆さんのご協力を宜しくお願いいたします。

 

 昨年1年を振り返ってみますと,100年に一度という世界的な金融不況の嵐が吹き荒れる中でのスタートでした。しかし,麻生政権による過去最大規模の補正予算のお陰で受注環境に恵まれました。

ところが,8月の衆議院選挙による民主党の圧勝で受注環境は一変しました。平成22年度より「コンクリートから人へ」の政策が本格的に進められます。公共事業予算は,18.3%という大幅削減になります。そして,公益法人の事業仕分けも本格化します。建設業界にとっては,一段と厳しい時代を迎えることになります。

 

 第一コンサルタンツにとっても大きな試練の年になりますが,これまで以上に情報を共有化し,ホウレンソウ(報告・連絡・相談)を徹底し,全員が一丸となって取り組んでいけば必ず難局を乗り越えることができると確信しています。

 

 「不況よし,知恵の出しどき工夫のしどき」です。この難局を乗り越えた先には,四国ナンバーワンも見えてきます。全員で力を合わせ,この1年を頑張って行きましょう。

 最後になりましたが,本年が皆さんにとって良い年になることを祈念いたしまして,私の年頭の挨拶といたします。

 

2009年(平成21年)

 皆さん,あけましておめでとうございます。平成21年の年頭にあたり,一言ご挨拶申し上げます。

 昨年を振り返って見ますと,100年に一度という金融不況の嵐が吹き荒れました。私たちの業界もこれまでに経験したことがない厳しい年でした。

 

 昨年の年頭の挨拶で,私は「平成25年の創立50周年までに,第一コンサルタンツを四国一にする」と申し上げました。平成19年度は予想外に業績が良かったので,その勢いで一気に四国一に駆け登るつもりでいました。ところが道路特定財源問題の影響で,今年度の受注は計画を大幅に下回る見込みです。「世の中はそれほどあまくないぞ」ということを思い知らされた1年でした。

 

 そうした中,「明るい職場づくり」,「早朝の清掃」,「イントラネットによる情報の共有化」などが皆さんの提案で始められ,社内の雰囲気は随分と変わってきました。「社内勉強会」,「資格試験への挑戦」などスキルアップへの取り組みも盛んになってきました。

 

 「このままでは会社が潰れてしまう。何とかしなければ。」という危機意識が社員一人ひとりに芽生え,会社が大きく動き出した年であったのではないかと思います。

 

 平成21年は,第一コンサルタンツにとって正念場の年になります。官公庁からの発注は,これ以上は減らないと思いますが,増える見込みもありません。今年からは,ロングスパンの販売,マンション修繕の調査業務,発注者支援業務など新たな受注を期待できますが,これらが経営に寄与するまでには少し時間がかかります。現在の受注だけで利益を出せるような体質に変えなければならないと考えています。

 

 パナソニックの創業者の松下幸之助は,「不況よし,知恵の出しどき工夫のしどき」と言っています。私は,今こそが会社を「変革」させる絶好のチャンスと考えています。

 

 会社を変革させるには,自分を変え,やり方を変え,リズムを変える必要があります。日々の行動,仕事,打合せ,社内会議のすべてを変えなければなりません。

 年末に,ベニヤ板を買ってきました。これに今年の皆さんの目標,あるいは夢を書いて下さい。自分を変える一歩になると思います。全員が書きましたら,課長以上で土佐神社に参拝し,奉納して参ります。

 目標を明確にし,それを達成する強い思いがあれば,目標は必ず実現できます。四国ナンバーワンを目指し,力を合わせ,正念場となるこの1年を乗り切って参りましょう。

 最後になりましたが,皆さんの活躍と健康を祈念いたしまして,私の年頭の挨拶といたします。

 

平成21年1月5日

 

2008年(平成20年)

 皆さん,あけましておめでとうございます。平成20年の年頭にあたり,一言ご挨拶申し上げます。

 

 私が社長に就任して半年が経ちました。先ずは,この間の皆さんのご協力に対して感謝申し上げます。12月末で平成19年度の受注目標の7億5千万円をほぼ達成することができました。本当にご苦労さまでした。

 

 さて,昨年を振り返ってみますと,偽装に明け暮れた1年であったように思います。食品偽装が次々と発覚しました。社保庁の年金問題など行政の偽装も明るみになりました。建設関係では円筒型枠の強度偽装がありました。

 偽装問題は他人事ではありません。今から約30年前に第一コンサルタンツは測量偽装をしています。数年前には設計業務でミスを続出し,お客様に随分と迷惑をおかけしました。今このようなミスを出せば致命的です。

 ミスと偽装とは基本的に異なりますが,それは紙一重です。照査のお金を戴いておきながら照査をしなかったら偽装です。成果品は十分に照査して提出するようにしてください。

 

 県内の大きな話題としては,香長建設,四国土建といった高知県を代表する建設会社の倒産が相次ぎました。政府は,平成20年度の公共事業費を3.1%削減するという方針を固めています。このため建設業界には今年も大変厳しい1年になると思います。

 

 しかしながら,昨年あたりから風向きが少し変わってきました。日本世論調査協会が昨年12月に実施した調査によりますと,公共事業を増やすべきとの回答が34%に達しています。7年前に小泉内閣が構造改革をスタートさせたときには4%でした。30%も増えています。

 

 昨年,能登半島地震,新潟県中越沖地震が起こりましたが,日本列島は活動期に入っていますので地震は今後も頻発します。地球温暖化の影響で水害や地盤災害も多発することでしょう。その一方で,道路や橋梁といった社会資本が老朽化しています。まもなく補修や更新の時期がやってきます。

 今後,防災,維持管理に関係した仕事が増えることは明白です。これが建設業にとって追い風になると考えられます。

 

 今から20年前にも風が吹きました。四全総(=第四次全国総合開発計画)です。多極分散型国土の構築を目標に多額の公共投資が行われました。そのとき第一コンサルタンツは受注額を一気に3倍に伸ばしました。四国建設コンサルタントやエイトコンサルタントなどはさらに大きく飛躍しました。

 風が吹いたとき,それに乗ってどれだけ高く舞い上がれるかは,風向きを読んでどれだけ準備をしているかにかかっています。

 

 これからの風向きは防災と維持管理です。対象物は道路,橋梁,河川,トンネル,下水道などいろいろあります。調査,点検,評価,補修に関して高度な技術を持ち,魅力ある提案をできる企業が風に乗って飛躍することになると確信します。

 現在,第一コンサルタンツは県内で一番と言われています。しかし技術力に関しては,そうとは言い切れません。

 技術士の数で比較しますと,当社は6人ですが,構営技術コンサルタントは9名,西日本科学技術研究所は12名です。地積測量,補償調査の技術力にしても県下で一番と言い切ることはできないと思います。

 第一コンサルタンツが飛躍するには,社員一人ひとりに成長していただかなければなりません。皆さんが,それぞれ1年間の目標をしっかりと定め,強い意志でそれを実現するように努めてください。

 第一コンサルタンツは,5年後の平成25年には創立50周年という大きな節目の年を迎えます。私は,それまでに第一コンサルタンツを四国一にすることを夢見ています。

 平成18年度における第一コンサルタンツの売上高は9億5千万円です。2倍にすれば四国一になれます。実現に向けて,全員が一丸となって頑張りましょう。

 

 私は社長就任の所信表明で「3つの重点課題」を申し上げました。組織として機能する仕組み作り,スキルアップの達成度を評価する仕組み作り,利益を出す仕組み作りです。今年は,この課題に対して積極的に取り組む決意をしています。

 そのためのキーワードは「破壊と創造」です。これまで必要と思って当たり前にやってきたことが今でも本当に必要なのか,ベストと思ってやってきたことが本当に正しかったか,これまでのやり方が時代の変化に適応できているのか,もう一度冷静かつ客観的に見つめ直し,会社の発展に必要でないものや効果が出ていないものは思い切って改めるつもりです。

 

 進む方向を変えることは,惰性で進むよりもはるかに難しく,大きなエネルギーを必要とします。皆様のご協力を宜しくお願いいたします。

 私は,国土交通省や高知県と当社との関係をこれまで以上に密接なものにする必要があると考えて参りました。いろいろな方からご尽力をいただき,4月から事務所長経験者あるいはそれ以上のクラスの方に入社していただける目途が経ちました。当社の受注拡大に大きく貢献していただけることと思います。

 

 今年は,第一コンサルタンツが四国一に向けてスタートする記念すべき年です。皆さん,一人ひとりがその立役者になるように,一層の奮起をお願いします。

 最後になりましたが,皆さんのご健康とご多幸を心から祈念いたしまして,私の年頭の挨拶とさせていただきます。

 

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社歌【ガードレール】

 作詞:河村泉兵衛

 作曲:金子裕則

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