入社式 社長訓示

2019年(平成31年)

 新しく社員になられた皆様、本日は誠におめでとうございます。今年は新卒が6名、キャリアを積まれた方が2名の8名です。

 

 本日の入社式には、日頃お世話になっている方々にご出席をいただいています。高知県議会議員の久保博道先生、龍馬学園常務理事の泉田優様、久万田社会保険労務士事務所の代表で当社の顧問社労士の久万田昌弘様、四国銀行かづらしま支店長の岡田美智様、OTOGI&AYAの皆様、お忙しい中にも関わらず、ご出席を賜り本当にありがとうございます。

 OTOGI&AYAの金子さんと河村さん、亜矢さんには、わざわざ九州から駆けつけていただきました。河村泉兵衛さんと金子裕則さんはが社の社歌を作詞・作曲して下さった方です。

 

 今日は嬉しいことに来年の春卒業される4名の学生さんにご出席をいただいています。4名とも高知大学生です。岩井蓮さん、表瀨那さん、矢野光考(みつよし)さん、大平育人さん、ありがとうございます。第一コンサルタンツをじっくり見て、就活の参考にして下さい。

 

 今年の5月1日から元号が変わります。今日、昼前に新しい元号が「令和」と発表されました。このような記念すべき日に、入社された皆様に心より敬意を表します。

 

 今日は、皆さんに、当社の「社訓」、「職場の三原則」、「3つの努力」という3つのテーマでお話しをさせていただきます。

 昨年の入社式に来られていた方は、「あれ、その話し、昨年も聞いたよ」と思われると思います。社員の皆さんも、「社長のその話はもう何回も聞いた」と思うかも知れませんが、大事なことなので何度もお話しをさせていただきます。

 

社訓「情熱、謙虚、誠実」

 まず社訓についてお話しをします。第一コンサルタンツの社訓は、「情熱、謙虚、誠実」です。

この研修室の入り口の壁に社訓を飾ってあります。これは元高知県立中芸高等学校の校長先生で書道家でもある竹内土佐郎先生に書いてもらったものです。

 1階の社員の出入り口と食堂、それに3階と4階の執務室の壁にも飾ってありますが、これは書道の師範の資格を持つ社員の生田さんに書いてもらったものです。

 

 平成26年にこの社屋が完成したとき、「会社も立派だが社員も立派だ、さすが第一コンサルタンツだ」と言われるようにしたい。そのような思いで社訓「情熱、謙虚、誠実」を作りました。

何百年も続いている老舗企業を調べて見ますと、共通していることが3つあります。

 

 1つは、社長から社員までが情熱を持っているということです。目標達成のために熱意、やる気に溢れています。

 2つは、謙虚ということです。自分のことを偉いと思わず、回りの人から素直に学ぶ姿勢を大切にしているということです。

 3つは誠実です。嘘をつかない、約束を守るということです。誠のない企業が発展した試はありません。

 

 当社の社訓「情熱、謙虚、誠実」には、これから100年先も200年先もずっと発展し続ける企業でありたいという思いを込めています。

 いくら能力が高くてもやる気がなければ成果は出ません。傲慢で偉そうにしていると回りの人は協力してくれないし、大事な情報も教えてくれません。約束を守らなかったり、嘘を付いたりしていると誰も相手にしてくれなくなります。

 

 逆に能力が多少劣っていても、偉ぶらず一生懸命、誠心誠意尽くす人は、回りの人に感動を与え、助けてくれるようになります。

 第一コンサルタンツの社員としての条件は、「情熱、謙虚、誠実」です。「情熱、謙虚、誠実」を常に心掛けて行動するようにして下さい。

 

職場の三原則

 社員の出入り口の正面の壁には、「時を守り、場を清め、礼を正す」と書いた書も掲げてあります。これは、教育者・森信三先生が提唱した職場の原則です。

 時を守りとは、時間を守ることです。場を清めとは、身の回りを掃除し、整理整とんをすること。礼を正すとは、挨拶、返事、服装、姿勢をきちっとするということです。

 この3つを守るようにして下さい。当社では、ボーナスの査定に、「時間が守れているか、整理整とんができているか、挨拶がきちんとできているか」を考慮するようにしています。

 

日々の努力

 次に、皆さんに実行してもらいたい「3つの日々の努力」についてお話しをします。

 皆さんにとって、これからの10年間がとても重要です。若い頃は新しい知識をどんどん吸収できます。しかし、30代中頃を過ぎると急に体力と記憶力が落ちます。これからの10年をどのように過ごすかで、大きな差がつきます。

 私がこれから話すことを日々続ければ、皆さんは間違いなく立派な技術者になります。

 

 1つは、始業時間の30分前、つまり8時までに来て、その日にする仕事の段取りをするという努力です。今日は何をどんな順番で、何時までにどのように進めるのか。ということを考える習慣をつけて下さい。

 2つ目は、仕事で分からないことがあったら、その場で先輩に聞く、本で調べるなどして、確実に自分のものにしていくという努力です。

 3つ目は、10年以内に技術士、RCCM、測量士などの資格を取得するための努力です。受験資格ができれば最短で合格するという気持ちで取り組んで下さい。

 

 以上、当社の社訓は「情熱、謙虚、誠実」である。職場の三大原則は「時間を守り、整理整頓に心掛け、日々の挨拶をきっちりすること」。そして最後に、日々の努力として「8時までに会社に来て、その日の段取りをする。分からないとはその場で先輩に聞くか本で調べる、10年以内に資格を取ることを目指して勉強する」ということをお話ししました。

 

 坂村真民先生の詩集に「念ずれば花ひらく」というのがあります。念ずるとは、「今あることに最善を尽くす」という意味です。今を大切にして、目の前のことに一生懸命取り組んでいれば必ず夢や目標が叶います。

 

 皆さんには無限の可能性があります。第一コンサルタンツの社員であるという誇りを持って、仕事に取り組んでいただきたいと思っています。

 皆さんの今後の成長を期待し、私からの訓示とします。

 

右城社長による訓示

久保県会議員による祝辞

龍馬学園の泉田常務理事の祝辞


2018年(平成30年)

 新しく社員になられた皆様、本日は誠におめでとうございます。今年は新卒が8名、キャリアを積まれた方が3名の11名です。

 

 本日の入社式には、日頃お世話になっている方々にご出席をいただいています。高知県議会議員の久保博道先生、龍馬学園常務理事の泉田優様、林澄夫税率事務所所長で当社の監査役と顧問税理士の林澄夫様、久万田社会保険労務士事務所所長で当社の顧問社労士の久万田昌弘様、四国銀行かづらしま支店長の小林博幸様、OTOGI&AYAの皆様、そして今日の特別講演をお願いしている橋本岳人山様、お忙しい中にも関わらず、本当にありがとうございます。

 

 OTOGI&AYAの金子さんと河村さん、亜矢さんには、わざわざ九州から駆けつけていただきました。河村泉兵衛さんと金子裕則さんはが社の社歌を作詞・作曲して下さった方です。

橋本岳人山さんは世界を股に掛けて活躍されている尺八の奏者です。今日は松山からお越しいただきました。

 

 また、今日は嬉しいことに来年の春卒業される4名の学生さんにご出席をいただいています。第一コンサルタンツがどんな会社なのかじっくり見て、就活の参考にしていただきたいと思います。

 

 今年は、明治維新から150年目、瀬戸大橋が開通して30年目という記念すべき年です。第一コンサルタンツにとっては創業55周年という大きな節目の年にあたります。

 このような大変めでたい年に、当社を選択して下さった11名の皆様に心より敬意を表します。

 今日は、皆さんに、第一コンサルタンツの「社訓」、「3つの努力」、「念ずれば花ひらく」の3点についてお話をさせていただきます。

 

社訓

 まず社訓についてお話しをします。

 第一コンサルタンツの社訓は、採用試験にも出題していたのでご存じと思いますが「情熱、謙虚、誠実」です。

 平成26年9月に、この社屋が完成しました。そのとき、「さすが第一コンサルタンツだ、会社も立派だが社員も立派だ」と言われるようにするためには、この建物に「魂」を入れなければならないと思い、社訓を作りました。

 情熱とは「やる気」「熱意」です。謙虚とは、自分のことを偉いと思わず、回りの人から素直に学ぶ姿勢があることです。誠実とは、嘘をつかない、約束を守ることです。また、相手の気持ちになって考えられることです。

 高い志や高い目標を持っている人は、常に自分より上の人を見ています。ですから、自分の知識や努力がまだまだまだ及ばない、もっと勉強しなければという気持ちになります。

 東京帝国大学教授で土木学会第6代目会長も務められた佐川町出身の廣井勇は、私たちから見れば大天才です。ところが、いつも家族には「自分には才能がない。他人が3日で出来ることが自分は1ヶ月もかかるのだ」と話し、日々努力を怠ることがなかったと言われています。

 廣井勇が見ていた他人とは、札幌農学校の恩師のウィリアム・ホイーラー、同期の内村鑑三や新渡戸稲造だったのではないかと思います。

 いくら能力があってもやる気がなければ成果は出せません。偉そうにしていると回りの人は協力してくれないし、大事な情報も入ってきません。約束を守らなかったり、嘘を付いたりしていると信用をなくし、誰も相手にしてくれなくなります。

 逆に能力が多少劣っていても、偉ぶらず誠心誠意尽くす人は、回りの人に感動を与え、助けてくれるようになります。

 第一コンサルタンツの社員としての条件は、「情熱、謙虚、誠実」です。「情熱、謙虚、誠実」を常に心掛けて行動するようにお願いします。

 

3つ努力

 次に、皆さんに実行してもらいたい「3つの努力」についてお話しをします。

皆さんが第一コンサルタンツの社員として成長する上で、これからの10年間がとても重要になります。

若い頃は新しい知識をどんどん吸収することができます。しかし、30代中頃を過ぎると急に体力と記憶力が落ちます。これからの10年をどのように過ごすかで、大きな差がつきます。

 私がこれから話す3つ努力を実行すれば、皆さんは間違いなく立派な人に成長します。

 1つ目は、始業時間の30分前、8時までに来て、その日にする仕事の段取りをするという努力です。何をどんな順番で、どのように進めるのか。それを考えことを習慣にして下さい。

 2つ目は、仕事で分からないことがあったら、先輩に聞く、本で調べるなどして、確実に自分のものにしていくという努力です。また、示方書やマニュアルに書かれていることを単に鵜呑みにするのではなく、根拠は何なのかということを理解するように努めて下さい。

 3つ目は、10年以内に技術士、RCCM、測量士など必要な資格を取得する努力です。受験資格ができれば最短で合格するという気持ちで取り組んで下さい。

 今日、ご来賓として来てくださっている久保博道先生は、3年前に県職員を辞めて県議会議員になられました。それ以来、先生が欠かすことなく実行されていることに「辻立ち」があります。月、水、土の週3日、雨が降ろうが雪が降ろうが休むことなく街頭に出て演説をされています。

 また、夜の11時から1時間半、毎日欠かすことなく続けられていることがあります。skypeの英会話、ジョギング、読書です。

 どうか、久保博道先生を見習って、3つの努力を継続してください。

 

念ずれば花ひらく

 最後に、私の経験に基づいて「念ずれば花ひらく」ということをお話しします。

 20代の頃、私は、「風呂付きの家に住みたい」「論文を書いて学会で発表したい」「技術士になりたい」「専門書を出版したい」という夢を持っていました。

 最初は6畳一間のアパートに住んでいましたが、26歳の時に風呂付きの3DKのアパートを借りることができました。28歳の時には小さいながらもマイホームを手に入れることができ、39歳で子供部屋やピアノ室のある家を新築でき、そして64歳の時には二世帯住宅を新築することができました。

 論文は30歳の時に初めて地盤工学会で発表しました。これまでに発表した論文数は250編を超えています。47歳の時には、愛媛大学から博士(工学)の学位を授与されました。

 技術士は34歳で建設部門の「土質及び基礎」、47歳で「鋼構造及びコンクリート」、52歳で総合監理部門と3回の技術士資格試験に合格できました。

 専門書は、36歳のときに「中小橋梁の計画」、39歳の時に「擁壁の設計法と計算例」を出版しました。これまでに20冊の著書を出版しています。

 振り返って見ると、20代の頃の夢がすべて叶っていました。

 坂村真民の詩集に「念ずれば花ひらく」という言葉があります。「念ずる」の「念」という字は、「今の心」と書きます。念じるとは、「今あることに最善を尽くす」という意味です。「今を大切にして、目の前のことに一生懸命取り組んでいけば、必ずいつか夢や目標が叶う」という意味です。

 皆さんには無限の可能性があります。大きな夢を持って、「情熱、謙虚、誠実」を心掛け、与えられたことに最善を尽くすようにして下さい。

 皆さんの今後のご活躍を期待しまして、私の歓迎の挨拶といたします。

 


2017年(平成29年)

新しく社員になられた皆様、本日は誠におめでとうございます。

 

高知工業高校、宿毛工業高校、開成専門学校、高知大学、高知工科大学、愛媛大学を卒業された優秀で前途有望な6名の若者に入っていただきました。

 

そして若者に混じって、この3月に愛媛大学を定年退官された矢田部先生にも入社いただきました。先生とは25年以上の長きにわたってお付き合いさせていただいています。

第一コンサルタンツの当面の目標は四国一ですが、その先は日本一です。日本一を目指すには、どうしても矢田部先生の力が必要とずっと考えていました。第一コンサルタンツに入社していただき、本当にありがとうございます。

 

本日の入社式には、日頃お世話になっている方々にご出席をいただいています。高知県議会議員の久保先生、龍馬学園常務理事の泉田様、久万田社会保険労務士事務所・所長の久万田様、岐阜大学の熊田先生、四国銀行かづらしま支店・支店長の前田様、そしてOTOGIの金子様と河村様、お忙しい中にも関わらず誠にありがとうございます。

 

熊田先生には、今年で3回目となりますが、午前中ビジネスマナーの指導をしていただきました。

OTOGIの金子さんと河村さんには、昨年に引き続き今回もわざわざ九州から駆けつけていただきました。毎朝、始業前に社歌を流していますが、これを作詞・作曲して下さった方です。

 

また、今日は嬉しいことに来年の春卒業される4名の学生さんにご出席をいただいています。第一コンサルタンツがどんな会社なのかじっくり見て、就活の参考にしていただきたいと思います。

 

今年は、大政奉還から150年目に当たりますが、大政奉還の立役者は坂本龍馬です。坂本龍馬の船中八策が、土佐藩の後藤象二郎や薩摩藩の小松帯刀など多くの人々の心を動かして大政奉還という無血革命に繋がったといわれています。

 

いま、日本は、明治維新に匹敵する大きな変革期にきています。変革期には歴史が動きます。これまで絶対安泰と思われていた大企業の経営が次々と破綻するかと思えば、聞いたことがないような会社が企業番付の上位に現れるということが起きてきます。

変革の波に乗ることができれば、業績を飛躍的に伸ばすことができます。

 

変革期に活躍するのは、いつの時代にあっても若者です。幕末に活躍した坂本龍馬は31歳、後藤象二郎29歳、板垣退助30歳、岩崎弥太郎32歳でした。

 

変革期に重要なことは、最新の情報をいち早く入手することです。龍馬が全国を飛び回って、最新の情報を集めたように、私たちも全国あるいは外国に行って最新の情報を集めなければなりません。

 

インターネットからでも情報を得ることができます。しかし、実際に自分の目で見て確かめないと役立つものかどうか見抜くことはできません。

東京に行けば、ドローンや人工知能、ロボットなどの見本市や展示会をやっていますので、どんどん行ってください。そのための費用はすべて会社が出します。

 

本日、入社された皆さんには、わが社が躍進するための原動力になってくれるものと期待しているわけでありますが、皆さんが原動力になるにはこれからの10年間がとても重要であります。

なぜかと申しますと、基礎的な知識を身につけられるのはこれからの10年間だからです。30代中頃までは気力、体力、記憶力共に充実しているので新しい知識をどんどん吸収することができます。しかし、30代中頃を過ぎると急に記憶力が落ちます。若いときが勝負です。

 

私がこれから話す3つのことを今日から確実に実行していただければ、皆さんは間違いなく立派な技術者に成長します。

 

1つ目。会社には、始業時間の遅くても30分前には来て、その日にする仕事の段取りをするということです。何をどんな順番で、どのようにするのか、それを考え決めるということです。これを習慣にして下さい。

 

2つ目。仕事で分からないことがあったら、先輩に聞く、本で調べるなどをして、理解し、確実に自分のものにしていって下さい。また、示方書やマニュアルに書かれていることを鵜呑みにするのではなく、根拠は何なのかということを理解するように努めて下さい。

 

3つ目。30歳までに技術士を取ることを目標に猛勉強して下さい。

 

今、私が言ったことを10年間継続すると、専門的なことを理解できるようになり、仕事が面白くなります。面白いと思うと、人間の体は60兆の細胞でできていると言われていますが、細胞のスイッチが次々とONになっていきます。テレビを見ていても、車で走っていても、必要な情報が知らぬうちに飛び込んでくるようになります。そうなれば、「このことに関しては第一コンサルタンツの誰々さんが日本一だ」と言われるようになります。

 

皆さんの今後の活躍を期待しまして、私の歓迎の挨拶といたします。

2016年(平成28年)

 新しく社員になられた皆さん、おめでとうございます。

 この研修室で入社式を執り行うのは、今回が初めてであります。記念すべき年に皆さんを迎えることができ大変嬉しく思っています。

 

 

 今年は豪華なゲストをお迎えしています。長年お世話になっている愛媛大学の矢田部先生、帝国データバンク高知支店の泉田さん、そして岐阜大学からは沢田先生、熊田先生、加藤先生にお越しいただきました。

 熊田先生には、昨年に引き続き今年もビジネスマナーの指導をしていただきました。ありがとうございました。

 我が社の社歌を作っていただいたOTOGIの河村さんと金子さんもわざわざ九州から駆けつけてくれました。河村さんは長崎から、金子さんは宮崎県の延岡からです。

 本当にお忙しい中、皆さんありがとうございます。

 

 新入社員の皆さんに、私から2つのことをお話しさせていただきます。

 まず1つ目は、第一コンサルタンツの社訓です。第一コンサルタンツでは「情熱、謙虚、誠実」を社訓としています。

 「情熱」とは、やろうと決めたことは何が何でもやり遂げるという熱意です。どれだけ才能や知識があっても実行しなければ何の意味もありません。大事なのは情熱です。

 「謙虚」とは、誰からでも素直に学ぼうとする気持ちです。その気持ちがあれば、たくさんの人や情報が集まってきます。

 「誠実」とは、些細な約束でもキチンと守る、嘘をつかない、裏切らないということです。誠実であれば信用ができ、仕事がきます。

 どうか皆さん、「情熱、謙虚、誠実」を常に意識して行動して下さい。そして、熊田先生から学んだ礼儀作法を心掛け、「さすが第一コンサルタンツの社員だ、立派だ」といわれるようになって下さい。

 

 2つ目は、皆さんのそれぞれの個性を活かして、第一コンサルタンツが飛躍する起爆剤になっていただきたい、ということです。

 昔から、「天地人」、つまり天の時、地の利、人の和の3つが揃うと戦に勝てると言われています。

 今、日本は大きな変革期にあります。変革期に有利なのは、第一コンサルタンツのように時代のニーズに素早く対応できる会社です。天の時に恵まれています。

 地の利にも恵まれています。今は交通網やインターネットが発達し、地方が不利ではなくなりました。むしろ、地価や物価が安いことを考えると、今の時代は地方の会社が有利です。

 そして、第一コンサルタンツには、実に個性豊かな10名の社員が入社してくれました。新卒が4名、キャリヤを積まれた方が6名です。土木業界以外の経験者が4名います。愛媛県、埼玉県の出身者もいます。年齢は10代、20代、30代、40代、50代、60代で、若者もいれば年長者もいます。

 変革期に活躍するのは「よそ者、馬鹿者、若者」だと言われていますが、今年の新入社員には「よそ物」「馬鹿者」「若者」が揃っています。

 それだけではありません。私たちの回りには、矢田部先生、沢田先生、泉田さんを始め第一コンサルタンツを応援してくれる人がたくさんいます。第一コンサルタンツは「人の和」に恵まれています。

 「天地人」に恵まれた今こそ飛躍できる絶好のチャンスであります。日本一のコンサルタントに向けて一緒に頑張りましょう。

 

 最後になりますが、皆さんの今後の活躍を祈念しまして、私の歓迎の挨拶とします。

2015年(平成27年)

 今日から平成27年度がスタートします。今年は, 中平隆文君,小松椋司君,片山直道君,嘉藤敬佑君の4名の新入社員を迎えることができ大変嬉しく思っています。会社を代表しまして一言,歓迎の挨拶を申し上げます。


 第一コンサルタンツは昭和38年に創業いたしました。今年は,創業から52年目に当たります。県内ではナンバーワンの建設コンサルタント会社ですが,私たちの夢は日本一です。

 日本一などとても無理だろう,なれるはずがない,と思われるかも知れません。しかし,私は可能だと思っています。

 孫正義さんが作ったソフトバンクは,売上高6.4兆円です。創業からまだ34年しか経っていません。どんなに大きな会社でも,最初は数人です。どこを目指すかによって決まります。


 「企業は人なり」と言われます。社員一人ひとりが,「この分野で日本一」と言われるようになれば,会社は日本一になります。

 皆さんは,無限の可能性を秘めています。私がこれから話す3つのことを実行すれば,必ず日本一の技術者になれます。


 一つは「誠実」です。「誠実」とは約束を守ることです。当たり前のこととですが,これが意外と難しいのです。

 約束したことをメモし,寝る前に必ず目を通し,明日の予定を確認するようにして下さい。また,朝起きたときに再度,今日の予定を確認する習慣を付けて下さい。

 例えば,明日現地調査に行くことになっていれば,どんなものを準備し,会社を何時に出発しなければならないか,前もって調べておかなければなりません。予定を確認するとは,事前にキチンと準備をするということです。


 二つ目は,仕事を終えた後で一日を振り返り,上手くいったか,もっと良い方法はなかったか,今度やるとすればどのようにするのが良いか,そういったことを考える習慣を付けてください。

 一生懸命働いても,成功している人とそうでない人がいます。違いは何かと言えば,同じことを漫然と繰り返しているか,昨日より今日,今日より明日と,少しずつでも改良や改善を繰り返しているかの違いです。常に考え,創意工夫することが大事です。

 1日1%のわずかな改善であっても,1年続ければ元の38倍になります。3年続ければ5万4千倍,5年続ければなんと7千7百万倍にもなります。

 イチロー選手は,「小さいことを重ねることが,とんでもないところに行くただ一つの道である」と言っています。是非,心掛けてください。


 三つ目は,資格をできるだけ早く取るということです。

 設計の部署に決まった方は,3年以内に技術士一次試験,10年以内には技術士二次試験に合格することを目標として下さい。調査設計の部署に決まった方は,3年以内に測量士,10年以内に一級土木施工管理技士あるいは建築士などの資格取得を目指して下さい。

 これらの資格がなければ,経験を積み重ね,専門的な知識を身につけたとしても一人前の技術者として認めてもらえません。医師免許がなければ医者にはなれません。それと一緒です。

 会社も支援をします。資格を取るまで必死で勉強をしてください。技術士試験に合格すれば,合格祝い金として20万円,毎月の資格手当として2万円を支給しています。勉強するのは,若いときほど有利です。是非,頑張ってください。


 「努力をする者は夢を語り,怠る者は不満を語る」という言葉があります。皆さんと一緒に,日本一という大きな夢に向かって不撓不屈の精神で挑戦していきましょう。

 皆さんの今後の大いなる活躍を期待しまして歓迎の挨拶と致します。


2014年(平成26年)

 今日から平成26年度がスタートします。今年は, 11名の新入社員を迎えることができました。会社を代表しまして歓迎の挨拶を申し上げます。

 

 第一コンサルタンツは昨年の11月29日に創立50周年を迎えました。今年は、100年企業に向けての新たな第一歩を踏み出す初年度に当たります。このように大変記念すべき年に、情熱に溢れた11名の皆様を迎えることができましたことをとても頼もしく、そして嬉しく思います。
 
 今、皆さんは大きな希望に燃えていることと思います。しかし、その反面、不安も感じておられるのではないでしょか。
 「社長や先輩たちは大きな期待を寄せてくれているが、本当にその期待に応えられるだろうか」と不安なのが正直な気持ちだと思います。
 しかし、その心配はご無用です。最初は、分からないのが当たり前です。先輩たちが丁寧に教えてくれます。どんな些細なことでも、納得できるまで何回でも聞いて下さい。
 入社して1年間は、とにかく聞くことです。1年たてば、仕事に少し慣れて来ます。「石の上にも3年」という諺があります。3年間、与えられた仕事を一生懸命やっておれば、「この仕事の目的は何なのか」「お客さんは何を期待しているのか」「どのようなことをすればお客さんに喜んでもらえるか」というようなことが分かってきます。

 日々の心構えとして大事なことは、昨日と同じことを漫然と繰り返すのではなく、昨日より今日、今日より明日と、少しずつでも改良や改善を付け加えていく、そうした「常に考える」「創意工夫する」ことです。
 「改良や改善をする」ということは、これまでとは違うことをするわけですから、失敗のリスクを伴います。しかし、失敗を恐れていては何もできません。失敗をすることで初めて知恵が付き、次のステップに上がれるのです。
 日々の仕事に妥協することなく真剣に、懸命に取り組んでいけば、10年もすると驚くほどの実力が付いていることを実感できます。

 設計の部署に決まった方は、3年以内に技術士一次試験、10年以内には技術士二次試験に合格することを目標として下さい。調査設計の部署に決まった方は、3年以内に測量士、10年以内に一級土木施工管理技士あるいは建築士などの資格取得を目指して下さい。

 第一コンサルタンツは、来年の夏頃までには4階建ての新社屋が完成します。そこを拠点にして、全国に、そして世界へ羽ばたこうと考えています。
 10年後には、第一コンサルタンツの受注量は現在の約10倍の200億円になっています。社員数も10倍の1000名になっています。

 

 とりあえず10年間は、私を信じてがむしゃらに頑張って下さい。必ず、第一コンサルタンツに入って良かった、あのときに頑張って良かったと思えるようになります。
 

 東京の六本木に東京ミッドタウンという54階建ての高層ビルがあります。10年後には、そこに第一コンサルタンツの東京事務所ができていることでしょう。皆さんの内の誰かは、技術士試験に合格し、大規模プロジェクトの責任者となってそこで活躍していることでしょう。
 また別の方は、海外プロジェクトの責任者として、上海、バンコク、ハノイ、カトマンズと東南アジアの各国を飛び回っていることでしょう。

 どうか大きな夢を持って頑張って下さい。諦めずに努力を続ければ、夢は必ず実現します。
皆さんの今後の大いなる活躍を期待しまして歓迎の挨拶と致します。


2013年(平成25年)

 今日から平成25年度がスタートします。

 島村圭太さん,那須滉樹さん,橋口理沙さん,山本裕子さん,依岡偉夫さん,前田秀夫さん,藤原敏さんの7名を社員としてお迎えすることができました。会社を代表しまして歓迎の挨拶を申し上げます。

 今年は,第一コンサルタンツにとりまして創立50周年という記念すべき年であります。台湾旅行や記念誌の発行,11月29日には記念式典を予定しています。このような大変おめでたい年を皆さんと一緒に迎えることがどきますことをとても嬉しく思います。

 

 4年前にNHKの大河ドラマで「天地人」という番組がありました。「天地人」というのは,上杉謙信の言葉で,「天の時,地の利,人の和」この3つに恵まれれば,どんな戦にも勝てる。という意味です。

 7名の皆様に入社していただき,ようやく第一コンサルタンツに,「天・地・人」の3つが揃いました。

 これまで公共事業は無駄と言われ,平成10年からずっと予算が削減され続けてきました。しかし,ここにきて,「公共事業が日本を救う」とまで言われるようになりました。防災,耐震,維持管理関係の予算がどんどん付いています。待ちに待った「天の時」が来ました。

 先日,内閣府から南海トラフ巨大地震の被害予測の発表がありました。静岡,愛知,三重,和歌山,高知,宮崎に大きな地震・津波被害が予測されており,これらの地域には,防災・減災のための予算が重点的に配分されます。その意味で,我が社には「地の利」があると言えます。

 「天の時」に恵まれ,「地の利」に恵まれ,大きく飛躍できるチャンスが来ました。しかし,チャンスが来ても,「人の和」がなければ,チャンスを掴むことはできません。

 人の和とは,「一緒に行動する仲間がいて,同じ目標に向けて,それぞれのポジションで与えられた役割をきっちりとこなすことができる」ということです。

 今年入社していただいたキャリアのある4名は,役割をきっちりこなすどころか,当社のレベルを一気に大きく引き上げてくれる人達です。後ほど,経歴の紹介がありますが,私からも簡単に紹介させていただきます。

 前田秀夫さんは本四連絡橋の架設,東京の隅田川に架かる永代橋の補修設計などを手がけている橋梁のプロです。3年前,岡山県技術士会の木口会長に,「橋梁に詳しい人を知りませんか」と尋ねたところ,「コンサルタントではこの人の右に出る人は滅多にいない」と紹介していただいたのが前田さんでした。

 依岡偉夫さんにつきましては,以前から「人望が厚い」「人間的に素晴らしい」という噂を聞いていましたが,1年前に,当社の青木部長と松田調査役に相談したところ,二人から推薦があったのが依岡さんでした。

 藤原敏さんは,会計検査院で一番最初に技術士に合格した伝説の人です。私は土木技術という雑誌に「擁壁の設計講座」を連載していたのですが,同じ時期に藤原さんは望月雄二さんとご一緒に会計検査に関する記事を連載されていました。そうしたご縁で,その時以来お二人と親しくお付き合いさせていただいています。

 山本裕子さんは簿記や会計の専門家です。ある会計事務所に勤務されていたのですが,無理にお願いして当社に来ていただきました。

 橋口さん,那須さん,島村さんは,ダイヤモンドの原石です。素晴らしい能力を秘めています。磨けば磨くほど輝いてきます。将来,会社の大きな宝になることと確信しています。

このように,素晴らしい7人が当社の社員に加わりました。一丸となることで,大きな「人の和」ができます。

 会社が飛躍できる「千載一遇」のチャンスです。「四国ナンバーワン」をめざし,社員全員で頑張りましょう。

 

 最後になりますが,若い3人に,期待を込めまして,この言葉をお贈りしたいと思います。「1万時間の法則」という言葉です。

 成功している人に共通していることがあります。それは,若い頃に寝る間も惜しんで1つのことに打ち込み,その時間が1万時間を超えた人だということです。圧倒的な努力の先に成功があります。

 入社されました若い社員の皆さんが一日も早く立派な技術者に成長されますことと,そして7人の皆様のご活躍を心より期待しまして歓迎の挨拶と致します。

2012年(平成24年)

 今日から平成24年度がスタート致します。今年も,このような入社式ができますことを大変有り難く思っています。

 

 4月1日付けで,池田魁士(かいし)さん,那須太郎さん,北澤聖志(まさし)さん,川崎幹則(みきのり)さん,右城怜佳さんの5名に入社いただきました。心より歓迎を申し上げます。

 池田さんと那須さんは,今日から社会人としてスタートを切りますが,北澤さんは建設技術研究所と西日本科学技術研究所を経ての入社です。川崎さんは藤本建設を,右城怜佳さんはロイヤルコンサルタントを経ての入社です。

 また,平成23年度の途中には,9月1日より西川徹さん,12月1日より足達慶亮(けいすけ)さんに入社していただいています。

 

 第一コンサルタンツは,社員数,受注額では 県内で一番大きいコンサルタントです。しかし,お客さんや同業者からの評価は決して良くはありません。

 

 「第一さんは道路は強いが,河川は弱いですね」「地質調査はやっていないのですか」「施工のことも考えた設計をして下さいよ」「設計ミスが多いですよ」「県内一かと思っていたら,技術士の数では西日本科学技術研究所や構営技術コンサルタントに負けているのですね」このような声が私の耳に入ってきています。

 

 私達は,四国一のコンサルタントを目指しています。技術力を高め,人間性を磨き,「四国一信用がおける会社,四国一技術が高い会社,四国一頼りになる会社」と言われるようになることを目標としています。

 

 そのために,皆さん方に入社していただきました。西川さんは地質とトンネルの技術士です。北澤さんは,河川砂防及び海岸,建設環境,環境影響評価,そして総合技術監理部門と4つもの技術士資格を持っています。足達さんと川崎さんは現場施工管理の経験を積んでいます。池田さんと那須さんは無限の可能性を秘めた金の卵です。怜佳さんには,会社の要というべき総務での活躍を期待しています。

 

 企業は人なりと申します。特に,コンサルタントは人が会社の財産です。お互いが切磋琢磨しながら技術と人間性を磨き,会社の宝と言われるような人材になって下さい。

 特に,高卒のお二人に言っておきたいことがあります。四年後には大学で勉強した同い年の新入社員が入ってきます。彼らは試験をしなくても測量士や技術士補の資格をもらえます。しかし,高卒では実力で試験に合格しない限り資格がもらえません。このことを肝に銘じておいてください。

 

 しかし,将来のことを考えれば,勉強して自力で資格を取ることがはるかに価値があります。どんなに仕事が忙しくても毎日最低1時間,できれば2時間は勉強するように心がけてください。努力は必ず報われます。

 もう1点,大事なことを言っておきます。毎日,仕事が終わった後で,今日の仕事を振り返り,予定通りできたか,改善すべき点は無かったか反省して下さい。そして,明日する仕事は何かを決め,下調べや準備を怠らないように心がけて下さい。

 

 四国一に向けての駒は揃いました。社員が個々の強みを活かしながら一致団結し,相乗効果を発揮していけば,四国一は実現できます。

 

 皆様の今後の成長と活躍を大いに期待しています。

 以上で、私の歓迎の挨拶とします。

 

平成24年4月2日 サンピア・セリーズにて

 


2011年(平成23年)

 今日から平成23年度がスタート致します。今年度も新入社員を迎えることができ、このような入社式ができますことを大変有り難く思っています。

 

 東北地方では、3月11日に発生した地震で沢山の方が亡くなられ、17万人の方が今も避難生活を余儀なくされています。皆さんの親戚、あるいは友人の中にも被害に遭われた方がいるのではないかと思います。被災された方々のことを思うと本当に心が痛みます。

 

 幸い、第一コンサルタンツでは、平成22年度に利益を出すことができましたので、その中から100万円を義援金として送らせていただきました。また、これとは別に、社員の皆様からの義援金17万円もお送りさせていただきました。まずは、このことを皆さんに報告させていただきます。

 

 4月1日付けで,嶋本栄治さんと西森哲也さんを第一コンサルタンツに、そして右城怜佳さんをロイヤルコンサルタントに入社していただきました。心より歓迎を申し上げます。

 平成22年度の途中には、山本剛也(たかや)さんと鍛冶清史(かじきよふみ)さんに入社していただきました。また、第一コンサルタンツの兄弟会社であります日本プロテクト株式会社に、有木剛(つよし)さんが入社されていますので、皆様には後ほど挨拶をしていただきます。

 

 皆さんには、学校で身に付けられた専門的知識、あるいはこれまでの実務経験をこれからの仕事に活かし、それぞれの分野でプロフェッショナルと呼ばれる人になっていただきたいと思っています。

 

 そこで、プロの条件について、少しお話しをさせていただきます。一流のプロと言えば、プロ野球の世界であればマイナーズのイチロー選手を想像されることと思います。一流のプロと呼ばれるには、2つの条件が備わっていなければなりません。

 

 1つは、「自分で高い目標を立てられる」ということです。イチロー選手は、小学校6年生の時の作文に、「僕の夢は一流のプロ野球選手になることです。ドラフト入団で契約金は1億円以上が目標です」と書いています。このように具体的に高い目標を立てられることです。

 皆さんですと、例えば、「35歳までには技術士試験に合格する」、あるいは「良い仕事をして発注者から表彰してもらう」というような目標を立てることです。

 

 2つ目は、「目標を達成するための時間と努力を惜しまない」ということです。イチロー選手は、作文の中で「友達と遊ぶ時間を週5、6時間で我慢し、365日中360日は激しい練習をしています」と書いています。

 

 夢をかなえる「一万時間の法則」というのがあります。どのようなことでも、一万時間かければ、ひとかどのものになります。一万時間とは、一日三時間を毎日、およそ十年間です。10年間努力を積み重ねると、技術士にもなれますし、局長表彰をもらえるような優れた技術者にも必ずなれます。

 

 皆さんが、第一コンサルタンツで、社会人として、土木技術者として大きく立派に成長されることを楽しみにしています。 

 

 以上で、私の歓迎の挨拶とします。

 

2011年4月2日 サンピア・セリーズにて

 


2010年(平成22年)

 4月1日付けで,小松由和さん,岩代泰弘さん,そして坂本彩さんの3名に,第一コンサルタンツへ入社いただきました。本当にありがとうございます。皆様の入社を心より歓迎します。

 

 小松さんは,この3月に高知工業高校の土木科を卒業されたばかりです。雰囲気が石川遼君にそっくりですが,歳も同じ18歳です。16年ぶりに未成年の社員が誕生しました。石川遼君に負けないように頑張るということなので,どうか皆さんのサポートを宜しくお願いします。

 岩代さんと坂本さんは,4月1日よりロイヤルコンサルタントの社員として,土佐国道事務所で勤務されています。入社式には間に合いませんが,後の歓迎会には出席されることになっています。

 

 これまで契約社員であった12名の方には,正社員になっていただきました。

 第一コンサルタンツの一員であるという誇りと自覚を持って,これまで以上によい仕事をし,第一コンサルタンツというブランドを高めるように頑張っていただきたいと思っています。

 

 ここで,皆さんに,社会人の先輩として,是非心掛けて欲しいことを三点お話ししたいと思います。

まず一つ目は,「ホウレンソウ(報連相)を心掛ける」ということです。報告,連絡,相談,それに確認を忘れないようにして下さい。

 

 大先輩に村山保先生という方がいます。今年91歳になられます。昔,先生が高知工業高校で教えたクラスの中から,3人が建設省に就職されたそうです。その中の一人は出世して所長になりましたが,他の二人はいつまでも課長のままでした。そこで,先生が建設省の偉い方に,「所長になった者より,勉強がよくできた二人がいまだに課長のままであるが,どうしたことだろうか」と尋ねると,「報告,連絡,相談ができない」と言われたそうです。

 

 ホウレンソウは,組織で仕事を進めていくための基本です。これができないと,情報を共有し組織として対応することができなくなります。社内では勿論のことですが,お仕事をいただいている発注者の方に対しても「報告,連絡,相談,確認」を忘れないように心掛けてください。

 上司や発注者から指示や命令を受けた場合には,誰が,何時までに,何をするのかを文書にし,間違いないことを確認するようにして下さい。

 メールを送った場合,相手に届いていないことがたまにあります。相手に届いていても迷惑メールに混ざっていて削除されることもあります。大事なメールについては,相手が受け取っていることを電話で確認するようにして下さい。

 

 二つ目は,「自ら学ぶ姿勢を待ち続ける」ということです。

小松君を見て,私の40年前を思い出しています。私は昭和46年に徳島のコンサルタント会社に就職しました。上司から「毎日2時間は勉強するように」と指導を受けました。その時の社長は楠本雅博君のお父さんですが,「10年間は兎に角一生懸命に勉強しなさい。その時の勉強が将来とても役に立ちます」との言葉をいただきました。

 入社後の10年間は,基礎的な知識を身に付ける上でとても大切な期間です。この10年間をどのように過ごすかで,その後の人生が大きく変わるように思います。

 

 第一コンサルタンツには,たくさんの専門書があります。色々な種類の月刊誌もとっています。専門的知識を持った経験豊富な先輩もいます。勉強をする環境は整っています。

 毎日少なくても1時間は勉強するように心掛けて下さい。仕事の役に立ちそうな記事や論文があれば,その場で要点をノートにメモ書きにする習慣をつけて下さい。これは後々,大きな武器になります。

 「継続は力なり」です。10年もコツコツと勉強を続ければ,自分の成長を実感できると思います。

35歳までに技術士の資格を取得することを目標において頑張って下さい。

 

 3つ目は,土木という仕事に誇りを持っていただきたいということです。毎日のように「コンクリートから人へ」と言われると,公共事業に携わっている私たちが何か悪いことをしているような気になります。しかし,「土木」という仕事は,とても尊い立派な仕事なのです。

 中国の古典に「淮南子」というのがあります。これに次のようなことが書かれています。

 『昔の人々は,湿地や穴蔵に住んでいたため,冬は霜や雪に,夏は蚊やアブに悩まされていました。そこて,聖人が土を築き,木を構えて家を作りました。これにより,百姓たちは,雨や風,暑さや寒さから救われ,安心して暮らせるようになりました』

 

 土木という言葉は,「土を築き,木を構える」という意味の「築土構木」から来ています。

 高知でたくさんのお米がとれ,豊かな生活ができるのは,江戸時代の初期に,土佐藩の家老であった野中兼山が,堰や用水路,港や防波堤といった土木事業を行ったお陰です。

 日本のように,毎年,台風,豪雨,地震がくる小さな島国で,今のように豊かな暮らしができているのは,公共事業によって道路や河川,鉄道,港湾,空港といったインフラを整備してきたたからです。公共事業というハードと社会保障というソフトの両方が整備されなければ,豊かな暮らしはできません。

 

 どうか,土木という仕事にプライドと情熱を持って取り組んで下さい。そして,専門知識だけでなく色々な知識を身につけ,お客様が何を望んでいるのかを敏感に感じ取り,柔軟に対応できるプロの土木技術者になっていただきたいと思います。

 

 そして,お客様から「お世話になりました」「ありがとうございました」と感謝されるような仕事ができる社員に成長されることを期待しています。

 

 第一コンサルタンツは,昭和38年に第一測量有限会社として誕生しています。平成25年の11月に50周年を迎えます。創立50周年までに,「四国一」のコンサルタントを目指し,全員で頑張って参りましょう。

 新入社員の皆さん,そして㈱第一コンサルタンツ,ロイヤルコンサルタント,日本プロテクトの皆さんの今後の健闘,活躍を期待しています。

 以上で,歓迎の挨拶とします。

 

2010年4月1日 サンピア・セリーズにて

 



2009年(平成21年)

 4月1日付けで伊藤哲也さん,兵頭学(さとし)さん,永井博之さん,清崎嘉文さんの4名に入社いただきました。

 

 伊藤さんは越知町の出身。高知工業専門学校から長崎大学工学部社会開発工学科に進学。卒業論文は,土木情報システム研究室岡林隆敏教授の指導の下で「橋梁損傷診断に関する基礎的研究」をされています。

 兵頭さんは愛媛県大洲市の出身。愛媛県立大洲高校から早稲田大学理工学部建築学科に進学。卒業論文は,曽田五月也(そださつや)研究室で「木造建物へのオイルダンパーの最適配置」をされています。

 

 永井さんは香美市野市町の出身。昭和36年に日本大学工学部土木工学を卒業。川崎重工業(株)鉄鋼機器事業本部参事,(株)日本構造物設計事務所取締役技術部長,日本大学非常勤講師,高知工業高等専門学校非常勤講師などを経て,昨日まで高知工科大学工学部社会システム工学科の教育講師をされていました。技術士(鋼構造及びコンクリート)で,代表的な作品には,昭和54年に土木学会田中賞を受賞した鏡川水道橋(ニールセンローゼ橋),国府川水管橋(斜張橋)があります。

 

 当社では,社員に対する技術教育,橋梁の調査設計に関する技術アドバイスなどをしていただくことになっています。

 

 清崎さんは徳島市の出身。平成3年に城東高等学校卒で,2級建築士。

 

 現在,建設コンサルタント業界を取り巻く経営環境は最悪ですが,このような状況がいつまでも続くはずはありません。みんなで知恵を出し合えば必ず活路が見いだせるものと考えています。

陶芸家・河井寛次郎の言葉に,「一人光る 皆光る だれもが光る」というのがあります。何か良いことを一人が始めると,周りの者もし出し, そのうちに全員がしだします。そのようになれば会社は日本一の会社になります。

 

 新入社員の皆さんが一番星になって輝いて下さい。今後の健闘,活躍を期待しています。

 



2008年(平成20年)

 今年は,4月1日付けで松田久義さん,大谷正康さん,掘野和典さん,中澤文武さん,西村紘寛(ひろのぶ)さんの5名の方に入社していただきました。本当にありがとうございます。皆様の入社を心より歓迎いたします。

 

 松田さんは,昨日まで高知県土木部幡多土木事務所の所長をされていました。優れた土木技術者であると同時に,とても人望があるということを色々な方からお聞きしています。松田さんには,これまでの経験と人脈を活かして受注の拡大,そして委託業務の評価点のアップを図るための指導にご尽力していただきますようお願い致します。

 

 大谷さんは,平成18年9月まで第一コンサルタンツの社員でした。その後,ロイヤルコンサルタントの契約社員として土佐国道事務所に出向していただいていましたが,設計部の技術力を強化するために,こちらからお願いして再入社していただきました。土佐国道事務所での経験に基づいたいろいろな提案,そして若手社員の指導に成果を上げていただけることを期待しています。

 

 堀野さんは,これまで朝日コンサルタントに在籍して,本四公団や国土交通省で現場技術員をされていました。堀野さんのお人柄と思いますが,国土交通省の評判がとてもよいと聞いています。堀野さんには,ロイヤルコンサルタントの社員として,国交省に出向している社員のケアーをしていただきます。また,それとは別に,第一コンサルタンツの設計部で照査,施工計画の仕事もしていただきます。これまでの経験をフルに発揮されることを期待しています。

 

 中澤さんは,大旺建設を経て玉野総合コンサルタントに入社し,そこから須崎市役所に出向され,都市区画整理の仕事をしておられました。須崎市の職員の方からの推薦もありましたが,とても明るくて誠実で,そしてとても前向きな考えを持った方ですので,入社をお願いしました。

今年は技術補,その次には技術士の試験にチャレンジすると聞いています。

中澤さんには,建設弘済会を通じて土佐国道事務所の道路管理課へ出向していただくことになっています。

 

 西村さんは,今年唯一の新卒者です。西村さんが卒業された東京電気大学には,地盤の液状化の権威である安田進教授がおられます。安田教授とのパイプ役としても期待しています。

 

 西村君を見て,私の若い頃を思い出しました。入社した会社の上司から,毎日2時間は勉強するようにと指導を受けました。また,社長からは,10年間は兎に角一生懸命勉強しなさい,との言葉をいただきました。私も,この言葉をそっくり西村君に贈ります。人生において,卒業後の10年間が最も大切だと思います。この10年間に何を学ぶかによってその後の人生が大きく変わります。10年後までには技術士の資格を取得し,一人前の土木技術者になって下さい。

 

 今日はお見えになっていませんが,5月1日には国土交通省のOBの西岡南海男さんにも入社していただけることになっています。

 西岡さんは,平成17年3月に国土交通省四国地方整備局企画部環境調整官を最後に退官され,日本建設情報総合センターJACICの高松センター長の要職に就かれていました。

国土交通省の重要なポストに就かれていた技官の方が当社に入っていただけるのは,第一コンサルタンツ45年の歴史の中で初めてであります。

 

 今日入社された5名の方,そして5月1日に入社される西岡さん,皆さんの年齢,経歴はそれぞれ異なりますが,第一コンサルタンツの大きな戦力になっていただけるものと大いに期待しています。

 入社されました皆様のご健康と今後のご活躍を念じまして歓迎の挨拶といたします。

(H20年4月1日 高知城ホールにて)

 




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 作詞:河村泉兵衛

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